あんにょん!オリヴィアです!
今回も前回に引き続きコンセプト評価について書いていきたいと思います!
前回は日本では大人気のSuper Special Girlについて書いたので、興味のある方は読んでみてください。書いた後、もっとメンバー個人にスポットを当てて書いても良かったなぁとちょっぴり後悔したので、個人カム映像が発表されたら追記するかもしれません(たぶん)
注意
以下歌詞を引用しますが、各権利者の権利を害する意図はなく、著作権法32条1項の要件に該当すると判断しての引用です。 もし差し支える点がありましたら、権利者本人様からプロフィール欄の問い合わせ先へご連絡ください。確認の上対応いたします。
また、和訳を書いている箇所がありますが、これは自動翻訳機にかけた上で他の方の訳を参考にニュアンスで意訳したものです。正確な和訳ではありません。
以上の点をご了承の上お楽しみ頂けると幸いです
「U Got It」の世界観
PRODUCE X 101 [단독/10회] ♬U GOT IT I ′국프님의 마음을 사로잡을' 갓츄(GOT U) @콘셉트 평가 190705 EP.10
Future EDM Danceという、もう何がなんだかよく分からないジャンルのこの曲。そもそもEDMというジャンルがあまりにも拡大しすぎて、カテゴリとして機能していないと言われている(らしい)ので…うん、ジャンルはよく分かりません!(笑)
そして、この曲の世界観を考える上で大切なこと、それは、詳しくは後述しますがこの曲はデモと音源であまりに印象が違うことです。
おそらくですが、制作陣が想定していたコンセプトと実際完成したコンセプトにはかなり差があるんじゃないでしょうか。
今回はそこに言及しながら、この曲の世界観を深掘りしていきたいと思います。
ラップパートが冒頭にある意味
K-POPのナムジャドル曲でラップパートから始まるのは決して珍しい構成ではありません。昨今のK-POP界において、男女問わずラッパー不在のアイドルグループなんで存在しないんじゃないかと思われるほどなので、曲中にラップパートがあること自体は特に曲の世界観を決定づけるものではないと思います。
しかし、やっぱりラップパートから始まる曲はHIP HOPやSWAGみたいなコンセプトの曲が多いし、ラップパートから曲が始まれば「男らしさ」や「男くささ」を感じさせるのが作り手の狙いなのかなと考えてしまいます。
特にこの曲のラップパートは、
Yo 그 미소에 난 K.O.
넌 내 심장에 태엽
너에게 갈래 Take Off
언제나 I’m okay
너만 보여 baby
딱 너만 lady
뭐랄까 그댄 별 보다
반짝여 디테일해Yo I’m rolling in 치명적 매력
걱정할거 없어 올핸 바로 우리꺼
너를 Mixtape 처럼 매일 들어
더 크게 외칠게 모두 따라 불러
のように、『Yo 그 미소에 난 K.O.』「君の笑顔にK.O」や、『너를 Mixtape 처럼 매일 들어』「君をMixtapeのようにずっと側におきたい(ここは毎日聴くというのが直訳ですが、ニュアンスで意訳しました)」という印象的なワードが使われています。
このようなキーワードからすると、この曲の主人公って実はかなり男くさい男なんじゃないかと思いました。
ちなみに、「Mixtapeとは、主にレゲエやR&B、ヒップホップ界隈のDJが作り出した文化で、有名なアーティストの楽曲を独自にリミックスした作品」だそうです(私もハッキリとは知らなかった)*引用元はリンク参照
実際にデモのラップパートはかなり激しくて、練習生がよくやる「SWAG〜〜」っていいながら手で空をきってる仕草が思い浮かんでくるような感じなので、制作陣のそもそものコンセプトはやっぱりかなりの男らしさを強調するものだったと推測します。
Bメロのギャップ
Give you my heart heart
Give you my part part
세상을 다 주고 싶어
들어봐 잘 잘 있잖아 난 난
그 누가 우릴 욕해도
My baby 내 마지막 love
love love love
온종일 thinking of us us us us
귀 기울여 우리 작은 노래는
꽃처럼 피고 있어
수백 번 넘어진 후에 걷고 있어
「僕の全てを君にあげる」「君は僕の最後の人だよ」というワードから、めちゃくちゃ彼女にゾッコンなんだな!と思いますよね。
韓国ドラマやK-POPでは「君は僕の最後の人」ってワードがよく出てくる気がするんですが、国民性なんでしょうか…?日本人も言わないことはないと思うんですけど、言葉としての意味が重すぎてあまり軽々しくは言えませんよね。
この曲の主人公はそれほど彼女を愛しているという覚悟が伝わる歌詞だと思います。
そして、冒頭のラップパートとのギャップで印象に残ったのが『귀 기울여 우리 작은 노래는 꽃처럼 피고 있어』「よく聞いて 僕らの小さな歌は 花のように咲いているよ」というラップパート。あまりにも難解な比喩すぎて理解しきれなかったのですが、とにかくめちゃくちゃロマンチストだということは分かる。さっきはB-BOYを漂わせてたのに、いきなりロマンチストみが爆発しだしてビックリしました。
*英語の訳も見てみたんですが、この部分は「I am whispering what our little song is It is like flower」と訳されてたのですが、これだと「花のような僕らの歌を囁き続けるよ」的なニュアンスになりますよね〜この部分は難解だ〜〜!!
「君を守る」の意味とは
公式によるとU Got Itは「トレンディなメロディーとリードミカルなリズムが引き立つダンス曲で、この愛しい人を必ず守るという意志を貫くという」曲らしいです。
なので、サビは
You know that
걱정하지마 걱정하지마 U GOT IT
U GOT IT U GOT IT U GOT IT
흔들리지마 흔들리지마 Don’t worry
Don’t worry Don’t worry baby
누가 뭐래도 널 놓지 않아
떠들라고 해 난 너만 보니까
U You know U You know
U GOT IT
U GOT IT U GOT IT U GOT IT
『걱정하지마』「心配しないで」や『흔들리지마』「揺らがないで」と、彼女を安心させる言葉が並べられています。
そして、『누가 뭐래도 널 놓지 않아 떠들라고 해 난 너만 보니까』「誰が何と言っても離さない 言わせておけ 僕は君だけを見てるから」というこの部分。Bメロでも「誰に悪口を言われても〜」みたいな箇所がありますが、この主人公は一体何から彼女を守っているのでしょうか。
*『떠들라고 해』もよく分からなかったんですけど、多くの日本語訳の方が「言わせておけ」と訳してたので倣ってみました。
1つ思ったのは、おそらくこの曲の歌詞を書いているのはS2で『Oh Littele Girl』(以下、OLGとします)を制作したキゲンさんだと思うのですが、OLGもU Got Itと同じく「君を守る」がテーマなんですよね。
そして、OLGにおける「君を守る」の意味って、「これまで涙を流すような恋愛しかしてこなかった彼女を、僕の手で幸せにしてあげたい!」だと思うんです。
ということは、キゲンさんのいう「君を守る」って、すなわち「彼女を幸せ」にするってことなのかなぁと思いました。
S2のOLGとU Got Itの違いは、主人公の男が既に彼女を守れるほど逞しくて強いってことだと思います。なので、この曲の世界観としては、『運命の人を生涯守り抜くことを男らしく誓った曲』というのが制作陣の想定する世界観としては1番しっくりくるかなと思いました。
音源・ステージの感想
メンバーが変えたこの曲の世界観
ここまでしつこいくらい「この曲は本来めちゃくちゃ男くさい曲なんだ!」と強調してきたんですが、この世界観はメンバーの個性によってかなり変わったと思います。
そもそも、この曲は人気メンバーばかり集まった次世代NEVER(S2でほとんどメンバーがデビューした伝説のコンセプト評価曲)で、最終メンバーの6人を決める際には、実力派ボーカリストのユビンくんとヒョプくん、そして唯一ラップポジだったナムドヒョンを放出したチームでした。
正直この3人が放出されたのは個人的には予想外で…というのも、チーム戦のコンセプト評価において順位が高い練習生を放出するのは、(その練習生が曲と合わないとかじゃないとかの事情がない限り)不利になるばかりだと思うんですよね(48では宮脇さくらたんが放出されたのはキーが合わなかったので放出されました)。なので、順位でいくとヒョプくん、ユンソンくん、ジュノくん…でも、ユンソンくんはかなりこの曲が似合うし戦力にもなるので、唯一のラッパーは放出しないだろうという予想のもと、次点でウンサンかなぁと勝手に思ってました。
しかし、現実はまさかのユビンくんとドヒョンが放出。なんで!?と驚いたら、どうもポジション別に投票する制度に変わったらしく、メインボーカルで競合したユビンくんはスンウさんに、ラッパーで競合したドヒョンくんはヨハンくんに敗れてしまったようです。まぁこの制度なら仕方ないなと思いました。
では、この曲にユビンくんとドヒョンたんが残っていたら、制作陣の想定していた男くさいコンセプトのままだったのか。いいえ、結局上品担当のウンサンと、センターウソクくんの影響でこの曲は"王子コンセプト"の曲へ変化していたと思います。
ウソクくんのセンター適性
グループ評価のときにウソクくんのセンター適性についてサラッと触れたことがあるのですが(ちなみに、ウンサンの上品担当にも触れてます)
ウソクくんは『センターでこそ輝ける』という稀有な存在だと思っています。
これを理屈で説明することは難しいのですが、アイドル界にはルックスが良いとかダンス・歌が上手いとかではなく、センターが言葉通りピッタリ合うという人がたまにいるんです。例をあげるのも難しいんですが、AKB48の前田敦子とか、少女時代のユナとか、IZ*ONEのウォニョンや宮脇咲良とか…何というか、ステージを自分のものにしちゃうというか場の掌握力がすごいんですよね。おそらくですけど、曲への理解が深かったり、曲を巧く魅せる勘みたいなものが鋭いのかもしれません。
Love Shotも元々はかな〜り男くさい曲だと思うんですが、ウソクくんがセンターをすると『魅惑』という言葉がピタッとハマる不思議なコンセプトになっちゃうんですよね。
PRODUCE X 101 [단독/직캠] 일대일아이컨택ㅣ김우석 - EXO ♬Love Shot @그룹X배틀 190517 EP.3
エロいとかセクシーとかいう生々しいコンセプトだと、華奢なイメージな自分には合わないっておそらく分かってるんだと思います。だから、そういう生々しさよりも「綺麗」「上品」を強調して、自分を巧く魅せるコンセプトにステージごと持っていちゃう。個人カム見てもらえれば分かると思うんですけど、1:02〜あたりの腰を揺らす、まさにちょっと生々しさが出ちゃう振付を、かなりアッサリめで踊ったりしてるんですよね。たぶんわざとだと思います。
そして、今回も男くさいのイメージなんて完全に自分と合わない!ということで、セクシーコンセプトなのにかなり格式高めで泥くささが全くないコンセプトにしちゃってます。そこに何やっても上品になっちゃうウンサンくんも参戦してるので、この曲のコンセプトが変わっちゃったのは運命としかいいようがないです。
何か違和感を感じる音源とステージ
そんなウソクプロ(私は勝手に帝王と呼んでいますが)をセンターに、上位圏のメンバーばかりを集めた"U Got It"。現場投票では1位でしたが、なんとなく期待を超えてこないなぁと思った人も少なくないのでしょうか。
私もその1人で「何でだろう?」と考えてみたんですが、1つは本人達も指摘しているようにユビンくんを放出してしまったことにより、ボーカルが弱くなってしまったことだと思います。
そして、もう1つはメンバー間で"余裕感"に差があるからかなと思いました。
正直ヨハンくんのラップは走って聴こえるし、ジュノくんとウンサンはダンスに必死感が出すぎてるし…
曲そのものはめちゃくちゃ良いし、ライブで体感する現場だとそこまで見えないので評価が良かったんだと思うのですが、それこそ私たちは冷静な頭で何度も動画を観ちゃうので……それが原因かなぁと思いました。
まとめ
この記事だけ読むと「お前ウソクペンだろ!!」というツッコミ不可避ですが、私は本当にウソクペンではなくて…何なら今はナムドヒョンが1pickです。ですが、ウソクプロのセンター適性やボーカルの実力派認めざるを得ないほど卓越したものだと思います。
正直この曲は音源もステージも「ウソクプロによる、ウソクプロの曲」だと思ってしまいました。だから、どんなにウソクプロが悪編されようとも支持層はそんなに減らないだろうなぁと思います(むしろ、あの我の強さがウソクプロの良さでもあるわけで)。
今回の記事は賛否あるだろうなぁと思うので、皆さんのご意見をマシュマロでもTwitterでも聞かせてもらえればなぁと思います!ちなみに、次回はイッポイッポの記事を書くので、この曲についての思い等についてもマシュマロを投げて貰えると嬉しいです!
それでは、あんにょん!!
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