ゆとりの「頑張りたくない」

ゆとり教育《負の遺産》、平成7年生まれの完全ゆとりがゆるゆると更新します。勉強とか、アイドルとか。

頑張らない程度に「混迷を極めるカン・ダニエル事務所騒動」について現段階の状況を整理してみる。

 

 

どうも、これでも法律をかじっているゆとりです。

 

Wanna Oneが解散して早2ヶ月が経過しようとしている今、次々にメンバーがソロやグループでカムバックしていますが、何故か未だソロ活動の予定が立っていないのがWanna Oneのセンターであるカン・ダニエルです。

 

「ダニエルほどの人が事務所問題なんかでくすぶるのは勿体無い」「一刻も早く活動を再開してほしい」と韓国のみならず世界中のファンが願う中で、事務所対ダニエルの紛争は混迷を極めるばかり…

 

双方の公式コメントも事実が食い違ってるし、記事なんかの情報も加えれば本当にもうぐちゃぐちゃで複雑。とても理解しきれない…ということで、今までの双方の主張・情報の整理をしてみようと思います。

 

   

前提として了承していただきたいこと

本記事を読まれる上で前提としていただきたいのが、この記事では双方の公式コメントで示された事実をどちらも本当のこととして扱います。そして、公式コメント以外で報道されている事実については事実かどうか確認できていない不正確な情報として扱います。

ダニエルの「信じてください」という言葉を信じ、1日でも早い活動再開を願っているのは間違いないのですが、あくまで客観的な情報把握のために今ブログを書いているので、以上のことをご了承ください。

 

 

事実の参照元

公式コメントを日本語訳した以下の記事を元に記事を書いていきます。

news.kstyle.com

news.kstyle.com

news.kstyle.com

news.kstyle.com

 

整理1:ダニエルが求めている2つのこと

ここが少しややこしいので事前に整理しておきたいのですが、ダニエルは現在2つのことをLM側に求めています。

 

1つめは、専属契約の解除

=専属契約を無かったことにする

2つ目は、専属契約の効力停止

=専属契約はあるけど一旦効力を停止して、LMとの契約に縛られず芸能活動ができるようにする

 

同じように見えますが、契約そのものが無くなるか、契約は存続してるけど効力を失くしてとりあえずの自由を手に入れるかの違いです。

 

なぜ2つのことを求めているかというと、

効力停止の仮処分の方は、裁判所に対してダニエル側が「〜〜いう理由があるので、仮処分してください」とお願い(申し立て)をすれば、裁判所がLM側の意見を聞きながら仮処分すべきかどうかを判断して、決定されます。

簡単にいうといわゆる皆さんが想像する訴訟ではないので、仮処分を得る得ないの判断が早いのです。

対して、契約の解除は、お互いの「解除したい」という同意がない限り、皆さんが想像する訴訟にまでもつれ込むことになると思います。そうなると、日本でいう第1審、第2審…というように長期化する恐れがあります。

 

そこで、ダニエル側の代理人としては、一刻も早くダニエルが活動再開することが重要と考えて、3/26のコメントで「主な争点」を仮処分と関連のある共同事業契約に絞っています。

 

なので、ダニエル側がまだほとんど主張せず、おそらく解除原因の方に関連があると思われる契約金未払の問題はとりあえず置いておくことにします。

*今後契約金の話も仮処分と絡んでくる可能性はあります

 

整理2: 2019/3/27現在の効力停止仮処分についての双方の主張

 

    ダニエル LM
効力停止について 理由がある 理由がない

LMとダニエル間の専属契約に、重大な契約違反があったか?

あった なかった

ダニエルの活動を

マネジメントする権利を「第三者」に譲渡する共同事業契約の締結があったか?

全ての権利を譲渡する契約の締結あった 一部の権利を譲渡する契約の締結があった
共同事業契約を締結した「第三者」とは誰か? 言及せず 親会社のMMO
共同事業契約締結についてダニエルの同意があったか? なかった 2019/2/1(契約解除を主張する前)の段階でダニエルも契約の存在を認識していた
共同事業契約を解除できる旨をダニエルに通知していたが、ダニエルは当時解除の意思表示をしなかった

 
 

 疑問1:重大な契約違反はあったのか

 今回の問題の1番の問題は、ダニエルが一方的にLMとの専属契約を解除や契約の効力停止できるような重大な契約違反があったかどうかだと思います。

 

契約を締結すると、契約を締結した当事者は互いに「権利を得て」「義務を負う」ことがほとんどです。

分かりやすい例でいうと、コンビニで買い物をすることは売買契約を締結することになるんですが、買う人は「商品を貰う権利を得て」「代金を支払う義務を負う」売る人は「代金を支払って貰う権利を得て」「商品を渡す義務を負う」というのは分かりますよね。

 

今回ダニエルとLMが締結している専属契約とは、正確にはマネジメント委託契約と楽曲などの著作権などを含んだ包括的な契約なんだと思います。

分かりやすくマネジメント委託契約の内容を取り出すと、

ダニエルは

「芸能活動が円滑に行えるようにLMに動いて貰う権利を得て」

「その活動によって発生した収益を分け合う義務を負う」

LMは

「ダニエルの芸能活動によって発生した収益配分を受ける権利を得て」

「ダニエルの芸能活動が円滑に行えるようサポートする義務を負う」

という権利と義務をお互いに負っている関係です。

 

ところで、契約というのは簡単に解除(初めから無かったことにする)したり、効力を停止できるものではありません。

片方が「嫌になったからやっぱりやーめた!」と言って「契約無かったことにしようよ!」で契約解除や効力がないと主張できたら、相手からしたらいつ契約を無かったことにされるか不安で仕方ないですよね。

1度契約を締結した以上、お互いが合意して解除する以外、解除したり効力を停止するためにはそれ相応の理由が必要なのです。

 

先ほど説明した通り、ダニエルとLMは包括的な専属契約を締結していますが、

LMエンターテインメントは専属契約の効力が発生する前の2019年1月28日、カン・ダニエルのコンテンツ制作やマネジメント委託を含むすべての権利を第3者に渡す内容の共同事業契約を締結しました。
その内容を見ると、「専属契約期間の5年間、LMエンターテインメントのカン・ダニエルに対する音楽コンテンツの制作・流通の権利、コンサート・海外事業の権利、芸能活動に対する交渉権など、専属契約上の核心的な権利をすべて第3者に独占的に付与する」ことを柱にしています。

(2019/3/26付けダニエル側公式コメント) 

 というダニエルの主張が正しいとすると、LMはダニエルと締結した専属契約で負うべき義務のほとんどを第三者に任せてしまったことになります。

契約書にこのような包括的な権利の譲渡が前提とされていたなら格別、信頼関係が基礎とされるような性質の専属契約においてこのような無断譲渡があった場合、解除できるだけの相応の理由があると判断いえるだろうというのがダニエル側の主張です。 

 

 疑問2:LMの主張の方向性

 以上のことを前提とすると、LMとしてはまず「契約違反は無かった」という主張をしたいと思います。

実際3/26に公開された公式コメントでは

当該契約はカン・ダニエルの芸能活動を最高の環境でサポートするために、既存の所属事務所であった株式会社MMOエンターテインメントから実質的に投資を受ける契約であるだけで、LMエンターテインメントは誰にも専属契約上の権利を譲渡しておらず、アルバムの企画、ファンミーティングやコンサートなどの公演契約、MD事業、各種キャスティング業務などのマネジメント権利をそのまま保有し、それを誰の関与も受けることなく、独自に行使しています。

 と、専属契約によってLMが負っている義務の「契約金支払」と「マネジメント義務」について契約違反がないことを主張しています。

 

契約金支払についてはダニエル側の代理人が契約効力停止をメインにコメントを発表しているため特に言及はありませんが、とにかくLM側としては「第三者と共同事業契約を締結したこと」は認めるものの、「権利の譲渡」などはなく契約違反は無かったという立場を示しました。

 

 

しかし、3/27にダニエル側が出した反論に再反論する形で出したコメントでは

争点化された共同事業契約は、CD、公演などの事業を進めるために、第三者からの投資を受けてアルバム制作、および流通権や公演事業権などを第三者に一定の期間内に一時的に行使できるようにした一般的な事業の性格を持つものの契約日であるだけです。LMエンターテインメントは、所属芸能人らのすべての権利を譲渡せず、いまだに保有しています。

 

 いや、

 

一時的でも譲渡しとんのかい!!

 

昨日譲渡はしてないって言ってたやん!!!

 

「LMエンターテインメントは誰にも専属契約上の権利を譲渡しておらず、アルバムの企画、ファンミーティングやコンサートなどの公演契約、MD事業、各種キャスティング業務などのマネジメント権利をそのまま保有

 

って言ってたよね?昨日言ってたんだよね??

現時点で保有してるからってこと???

 

と呆気なく「権利の譲渡」を認めてしまいました。

 

「一部の一時的な権利の譲渡なら無断に行っても契約違反にならない」ということがダニエルとの契約にあったなら契約違反は無かったことになりますが、一時的とはいえ権利の譲渡があったなら「契約違反はあった」んじゃないの?という疑問です。

 

個人的な見解ですが、MMOは3/26付のダニエル側の主張を受けて、「契約違反が無かった」という主張から、「契約の効力を停止されるほどの重大な契約違反は無かった」にシフトチェンジしたんじゃないか思いました。

 

疑問3:ダニエル側のいう「第三者」とは

 

ずっと気になっているのが、

ダニエル側の主張する「第三者へ権利を譲渡する契約」は、LMが言ってるMMOとの契約ってことでいいんだよね?

ということです。

 

ダニエル側はずっと「LMが第三者にダニエルとの専属契約で発生した全ての権利を無断で譲渡した!」と主張しているけど、その「第三者」が誰かはコメント上では明かしていません。

 

27日付のLMのコメントで、

カン・ダニエル側が公開した共同事業契約書は、違法に入手したものであるため、

 と、ダニエル側が契約書を公開したと主張してるんですが、如何せん韓国語が読めないので公開したという契約書を見つけることができませんでした。

契約書が仮に公開されているなら、第三者が誰かということも一目瞭然なはずですが、どうなのでしょうか。

*韓国語版でもいいのでダニエル側が公式に公開している契約書のURLなんかがわかる方がいれば教えてください

 

いまいちハッキリしたことを言わないので、実はダニエル側も第三者を特定しきれていないのでは?とまで勘ぐってしまいました。

 

 

疑問4:共同事業契約に事前にダニエルの同意を得ていなかった

 

個人的に、3/27のLMのコメントは「これ本当に出してもよかったの?」という感じの文章という印象です。

 

個人的に気になったのは、

カン・ダニエル側が公開した共同事業契約書は、違法に入手したものであるため、LMエンターテインメントはこれに対しても法的措置をとる予定です。 

 

LMエンターテインメントは、カン・ダニエルがMMOエンターテインメントとの協業を本当に望んでない場合は、共同事業契約を解除することもできるという立場もカン・ダニエル側に十分に伝えました。

という箇所。

 

たしかに、共同事業契約自体はMMOとLMが締結するものなので、「契約の当事者でもないダニエルが契約書を持っているのはおかしい」「契約書を持っているとしても、契約当事者以外の者が内容を公開するのはおかしい」というのは分かります。

 

でも、

『ダニエルがMMOとの協業を本当に望んでない場合は…解除することもできると伝えた』で、

え・・・事後報告?

ってな感じに、共同事業契約をダニエルに説明する前に締結しちゃった(=同意なく契約した)と暴露しちゃってますよね。

 

そして、説明する際に事後報告的に解除もできると説明している時、その共同事業契約内容を、契約書を見せもせずに、口頭で説明したということ?

それで十分ダニエルに説明したといえるの??

 

と、どうも墓穴掘っている感じがします。

 

   

感想とお願い

 

感想としては…

以上から、3/26~3/27の怒涛の公式コメント反論合戦によって、双方の大体の方向性と主張する事実が明らかになってきました。

 

ぶっちゃけ、ダニエルが事務所と解除しようとしている理由とか、ダニエルが電話番号を変えたとか、ダニエルを操っている黒幕がいるとか、LMエンターテイメントがいかに悪い事務所なのかという噂はどうでもよくて…

 

個人的にいつダニエルが芸能活動を再開できるのかが一番大切で、それ以外のことを判断する情報は視界に入れなくていいかなと思っています。

 

いつも公式コメントの冒頭でダニエルの心情が述べられている通り、ダニエルはファンの方の心情をとても心配しているし、ファンの方としても先の見えない状況に心を痛めていると思います。

 

色々な情報が錯綜し、誰かを責めたくなったり、誰かに傷つけられたりすることもあると思いますが、ダニエルの「いつか必ず真実が明らかになる」という言葉を信じて、冷静に動向を見守っていけたらと思います。

 

そして、お願いですが…

私はまだまだ日本の法律を勉強中の身、そして韓国の法律について勉強したことはありません。

日本の法律ではこういうことなんじゃないのかなーという整理を今回かなり分かりやすい表現でしたので、正確な内容かというとそうではないと思うし、間違っている箇所もあるかもしれません。

また、韓国の法律では独自の規定や解釈がある可能性があるため、そこらへんは言葉の壁もあって確認しようがないのが現実です。

どうかご了承ください。

 

また、おそらくですが、今後どんどん公式のコメントによって情報が明らかになっていくので、この記事で書いたことも変動があると思います。

その都度追記する予定ですが、間にあわない場合はご了承ください。

あくまで、2019/3/27時点で書いた文章ということで理解していただけると幸いです。

 

追記(最終更新:2019/4/8)

 

・4/8: 続報に基づく記事をアップしました。

yutorinolaw.hatenablog.com